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亜麻 [作物の花]

<北海道当別町>亜麻01.jpg

亜麻02.jpg  ♪亜麻色の長い髪を風がやさしく包む〜。島谷ひとみさんが歌って(もとはヴィレッジシンガーズというグループ)ヒットした曲「亜麻色の髪の乙女」。あまり歌詞の意味も考えずに歌っていましたが、この「亜麻」とはどんな植物なのでしょうか。亜麻はアマ科で、一年草と宿根草があり、繊維から糸・織物をつくり、種から亜麻仁油を採ります。また亜麻色とは亜麻の糸の色で、灰色がかった薄茶色のこと。亜麻色の髪は、金髪(ブロンド)とは少し異なり、薄い茶色の髪色を指すようです。

 

亜麻03.jpg

 亜麻は中央アジアの高地が原産とされ、現在はフランス北部やベルギー、ロシアなどの亜寒帯地域で栽培され、国内では北海道のみ栽培されています。北海道では明治時代に導入されて急速に広がり、道内に85カ所もの亜麻工場ができたそうです。昭和40年頃までは道内各地で亜麻畑が見られたようですが、化学繊維の普及で姿を消してしまいました。しかし平成14年に、当別町で亜麻仁油の採取のために栽培が復活。花が咲く頃に合わせて、祭りも開催されているようなので、訪ねてみることにしました。

 新潟からフェリーに乗り小樽へ、小樽からは列車で当別へと向かいます。ちょうど「亜麻まつりin当別」の開催日で、JR石狩当別駅から会場の旧東裏小学校まで送迎バスが出ていたのでラッキーでした。会場から畑へも送迎バスがあり、さっそく乗り込んで向かいます。畑は何カ所か点在するとのことですが、案内されたのはその中でも広い畑のようです。周囲は田んぼや畑ばかりで目印になるようなものもなく、送迎バスに乗せてもらって正解でした。亜麻は連作障害があるため、畑の場所も毎年変わるそうです。

亜麻05.jpg亜麻04.jpg

 淡いブルーの可憐な花と緑の葉が、風に揺れてなんとも涼しげです。茎の高さは60cmほど。花は直径約2cmで、淡いブルーもしくは紫といった感じの花色です。自然の色は微妙ですね。もちろん、畑の亜麻は観光用ではなく、亜麻仁油を採るためのもの。訪れた人たちは、畑の周りの畔をたどって、花を鑑賞したり写真を撮ったりしています。北海道の人たちは、この広々とした景色は見慣れているでしょうが、他県から来るともう雄大の一言。かなりの時間、畑で花を眺めていましたが、飽きなかったです。

 祭りの開催日とあって、この日はかなりの人が訪れていました。亜麻の花は、朝に咲いて午前中で散ってしまうとのこと。花を見るなら、ぜひ午前中に!! 


撮影/12.7.15

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