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ヒマワリ [ハチミツの花]

<新潟県津南町>ヒマワリ01.jpg 大輪の花を咲かせるヒマワリは「日回り」といわれますが、実際にはつぼみのうちは太陽を追いかけるけれど、花が咲くと東を向いたままとか。広く栽培しているヒマワリ畑を見れば、全部同じ方を向いているから壮観です。

ヒマワリ03.jpgヒマワリ05.jpg 加工用トマトやトウモロコシ、雪下ニンジンなどの畑が広がる新潟県津南町の沖ノ原には、広いヒマワリ畑があります。農家たちが連作障害の防止と観光地づくりのためにと、1991年から植え始めたもので、今では4ha50万本に。当初は手描きのベニヤ板の小さな案内看板くらいしかなく、なかなかたどり着けなかった覚えがありますが、今ですっかり有名になりました。しかも、観光客のために畑を3分割して開花時期をずらし、7月下旬から8月中旬まで楽しめるようにしているそうです。ヒマワリの迷路や展望台などが設けられ、観光客のための露店までありました。

ヒマワリ02.jpg

 真夏の太陽の下、このヒマワリ畑をせっせと飛び回っているのがミツバチです。広大なヒマワリ畑が広がるヨーロッパなどではヒマワリのハチミツも販売されていますが、日本ではほとんど見かけません。ミツとともに花粉も提供してくれるヒマワリは、花粉源となっているのです。糖分を凝縮したハチミツがごはんとすれば、タンパク質や脂質、ビタミンを含む花粉はおかずの役割。大きく成長しなければならない幼虫は花粉が不可欠。花を訪れるミツバチを観察していると、足に黄色やオレンジ色のボンボンのような塊を付けて飛んでいるハチがいることに気づきます。この塊は「花粉団子」と呼ばれるもので、花から集めた花粉をハチミツで少し湿らせ、ミツバチの後ろ足にある「花粉かご」に付けて持ち帰ります。巣に持ち帰った花粉団子は、六角形の貯蔵穴の中に押し込まれていきます。

ヒマワリ05.jpg ヒマワリは多数の花が集まったキク科の花で、外輪に黄色の花びらが並ぶ花を舌状花、内側の花びらがない花を筒状花といいます。筒状花が咲くと、中から雌しべを包み込んだ雄しべが現れます。雄しべの先端にある葯には花粉が入っていて、花粉がいっぱいになると葯が裂けて花粉が出てきます。一つの大きな花に筒状花がびっしりあることもあり、何匹ものミツバチが花粉を集めに飛び回っていました。ヒマワリの花を見に訪れる観光客は、ミツバチの存在に気づくでもなく、迷路で遊んだりヒマワリをバックに写真を撮ったりしていました。花粉源の花畑は、意外にたくさんあるかもしれません。

撮影/'12.8.15

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