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ホップ [作物の花]

<秋田県横手市>ホップ01.jpg ブームは下火になった感がありますが、規制緩和によって全国各地に誕生した個性的なブルワリー。いつだったか、地ビールの話をしてるとき、誰かが「地ビールっていうけど、地のものは水だけなんだよね」と、言っていました。言われてみれば確かに、麦もホップもほとんどが輸入だし、技術もドイツやベルギーから人を呼んで造っているところがほとんど。しかし、最近では原料に地元産のものを使って、個性的なビールを生産しているブルワリーもあるようです。

ホップ02.jpg ビールの独特の苦味や香りづけに使われるホップは、すべてが外国からの輸入なのだろうと思っていたら、北海道の上富良野町を車で走っている際に、偶然見つけたことがあります。日本国内でも栽培されているんですね。中でも品質の良さで知られているのが、秋田県の横手市大雄地区です。大雄地区のホップ栽培は、1971年に大手ビール会社との契約栽培により、減反作物としてスタート。その後年々栽培面積が増え、20072010年度にはホップ生産量4年連続日本一となっています。

ホップ03.jpg 大雄地区に着くとすぐに、田んぼの真ん中にぽつんとあるホップ畑を発見。ホップの畑を遠くから眺めると、緑の葉で覆われた大きな倉庫のようです。近づいてみると、蔓が上に伸び、かなりの高さになっています。7、8mはあるでしょうか。TVでNGシーンを紹介する番組があり、天気予報士がこのホップの畑で竹馬の大きなものに乗って中継をしていて、いきなり落ちそうなり、張ったワイヤーにしがみつくシーンがありました。笑ってしまったけど、実際にこうして立ってみるとかなり高くて驚きます。

ホップ04.jpgホップ05.jpg 蔓にはホップの毬花が鈴なり。ホップはクワ科の蔓性植物で、雄雌異株です。ビールの醸造に使われるのは、よく成熟した雌花のみ。日本ではこの雌株しか栽培されていないそうです。雌花は緑色の松かさ状になるので「毬花(まりばな)」と呼ばれています。雄株はというと、育種の際に使われるだけ。ミツバチの雄も同じような立場なんですが、つくづく人間でよかったと思います。収穫されたホップは、地区内の乾燥場に運ばれ、機械で蔓から花だけを取り、約20時間乾燥したあとビール会社へ出荷されます。この畑のホップが、どの銘柄のビールに使われているのか考えると楽しくなりますね。大雄地区で麦も作って、純粋地ビールなんてつくったら、話題になるかもしれませんね。でも、高くなっちゃうかな。

撮影/'00.7.28

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