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アスパラガス [野菜の花]

<長野県飯山市>アスパラガス01.jpg 国道117号線になっている千曲川の堤防を走っていると、なにやら見覚えのある野菜の畑が見えてきました。1年前、北海道で見たアスパラガスの畑です。もしかしたら、ちょうど花時期かもしれないと勘が働き、土手を下りてみました。どうやら勘が当たったようです。飯山市はアスパラガスの収穫量全国トップクラス。この河川敷の畑をさっと見渡しただけでも、かなりの広さだとわかります。

アスパラガス04.jpgアスパラガス05.jpg 北海道での体験があったのですぐにわかりましたが、普通はこれがアスパラガスの畑とは誰も思わないに違いありません。「毛むくじゃらな生き物」といった感じで、ユニークな姿をしています。下の方から覗くと、「アスパラガスの森」といった風にも見えます。アスパラガスは、別名「オランダキジカクシ」。この生い茂った陰に、雉も隠してしまいそうだと名づけたのでしょうが、昔の人はうまい表現をするものです。

アスパラガス03.jpg 日本には江戸時代後半に観賞用として伝わり、明治初期に北海道開拓にともなって食用の種を導入。大正時代になって本格的に栽培されるようになりました。アスパラガスは150種ほどあるそうですが、食用になるのは1種だけとか。アスパラガスは定植してから2、3年かけて株を育てます。その後、収穫できるようになりますが、多年生なので同じ株から1015年ほど収穫ができます。グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの違いは栽培方法で、ホワイトアスパラガスは若芽に光が当たらないように盛り土をし、芽が地上に出ないうちに根元から刈り取ります。

アスパラガス02.jpg アスパラガスは、発芽の仕方がユニーク。普通は1〜2枚の葉が出ますが、アスパラガスは茎がいきなり顔を出します。私たちはこの伸び始めたばかりの若茎を食べているわけです。この若茎を刈り取らずにいると、どんどん枝分かれし、先が松葉のようになります。風が吹くとさわさわ揺れて、これが「毛むくじゃらな生き物」のように見えるというわけです。花は、遠目ではちょっとわかりにくいですが、スズランを小さくしたような、やや黄がかった白。後でわかったことですが、アスパラガスは雌雄異株。花も2種類あり、雄花の方が細長くて大きいということですが、この時はそこまでは気がつきませんでした。雌株につく雌花は、雄花から飛んでくる花粉を受け止め、赤い小さな実を結びます。露地栽培にこだわった飯山市のアスパラガスは、太くて栄養価が高く、味が濃いと評判です。

撮影/'98.6.8

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