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綿 [作物の花]

<兵庫県西脇市>ワタ01.jpg 「7月には花が咲きますから、ぜひおいでください。花が終わった後の、コットンボールもかわいいですよ」。電話のお相手は、「綿の種を育てよう会」の会長さん。明治の中頃まで国内自給率100%だった綿ですが、昭和20年代以降、海外産の安い綿が輸入されるようになると、国内の綿栽培はほぼ0%になってしまいました。今でも綿を栽培しているところはあるんだろうかと、ホームページで検索していてこの会のことを知り、問い合わせをしてみたのです。同会は、兵庫県西脇市の播州織物会社の社長さんが「全国生涯学習まちづくり研究会兵庫支部」のメンバーとともに結成。播州織の町西脇市を綿で盛り上げようと、地元農家の協力を得て綿の栽培をおこなっているネットワークです。会でも10aほどの畑で栽培しているとのこと。

ワタ03.jpgワタ04.jpgワタ05.jpgワタ06.jpg 会長さんの電話で気になる言葉がありました。コットンボール? 本で調べ、なるほどと思いました。綿は実がはじけると、白い繊維があふれ出てきます。この綿の実のことをコットンボール(綿玉)といい、これを紡いで綿にするわけです。肌着、シャツ、ジーンズ、タオル、綿棒など、身近なところにいろいろ使われているのに、知らないものです。勉強になりました。

 後日、会の方から畑の場所をお聞きして、西脇市へ。西脇市に入ってすぐ、車が行き交うバイパスのすぐ脇に、会の栽培田がありました。栽培田の中には、黄や赤、白などの花が咲いており、それぞれオーナーの名札がかかっています。日本綿、アメリカ綿、インド綿などの種類によって花が違うようですが、どれがどれやら。開花の時期も多少違うみたいで、訪れたときはちょうど鮮やかな黄色の花が盛りでした。綿は7月から8月にかけて美しい花を咲かせます。一日花で、朝咲いた花は翌日には変色し、3日目には落花。10月頃になると実がはじけて真っ白なコットンボールとなります。
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 新潟県新発田市で、農家の奥さんが趣味で綿を栽培しているというので、こちらの畑も見せていただきました。家の裏の畑に、アスパラガスやピーマン、ゴーヤーなどといっしょに綿も植えられています。まだ花も咲いていましたが、よく見ると、すでに実がいくつかできていました。わずかに白い綿のようなものが顔を覗かせているものも。昨年収穫したコットンボールと、その綿を使った工芸作品も見せていただきました。コットンボールは、ふわふわで気持ちよかったです。

撮影/'01.8.25

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