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モモ(2) [くだものの花]

<福島県福島市・伊達市>モモ(2)01.jpg 福島県福島市は、モモの一大産地。春に訪れると、一面のモモの花が出迎えてくれます。福島市のキャッチフレーズは「いで湯とくだものの里」。このモモに始まり、ナシ、リンゴと、春を果樹の花が彩ります。街の西側、飯坂温泉から土湯街道にかけての14kmほどは、街道沿いに果樹園が広がる「フルーツライン」。国道13号線から飯坂温泉にかけてはモモ畑が多く、地図には「ピーチライン」と記されています。国道から小道へと入り、小高い山を上ってみました。眼下には福島の街。モモの花は、葉より先に5弁の花を咲かせます。ウメやサクラよりも少し大きく、ぽってりとした感じで艶やか。モモのふっくらとした花は、見ているだけで幸福感に包まれます。

モモ(2)02.jpgモモ(2)03.jpg 福島市の隣、伊達市もモモの産地。平坦で肥沃な土地に広いモモ畑が広がります。伊達市で栽培されている品種は、白鳳、あかつき、川中島白桃、ゆうぞらなど。伊達市一帯は、かつて阿武隈川が氾濫を繰り返したため、肥沃な川砂が堆積し、おいしいくだものをつくるのに適した土地で、モモの他にもサクランボやリンゴ、洋梨にブドウ、イチゴ、キウイなどが栽培されています。

モモ(2)04.jpg

 畑をまわっていると、農作業を始めたおじさんに出会いました。「新潟に視察で行ったことがあるよ」など、しばし世間話。この辺は「あかつき」という品種が主力だそうです。「愛宕神社の展望台から見る風景もなかなかいいよ」と教えられ、上ってみると、おじさんの言う通り、見晴らしが抜群。阿武隈川、福島市の街並み、新幹線の高架、遠くには盆地を取り囲む山々もうっすらと望めます。先ほど歩き回っていたモモ畑も一望できました。

モモ(2)05.jpg

 おじさんが視察で行ったという新潟市南区も、モモの産地。花が満開の時期に訪れると、頼もしい助っ人としてミツバチたちが大活躍。花から花へと飛び回り、確実に授粉していきます。ミツバチを使うことで花粉交配がスムーズにいき、結果しなかったり形が悪くなったりすることが少なくなります。現在、100を超える野菜やくだものが、ミツバチを利用したポリネーション(花粉交配)を導入しているといわれています。ミツバチによるポリネーションの貢献度は、金額に換算すると全世界で約24兆円にもなると、フランス国立農業研究所がはじき出しました。日本での数値は出ていないようですが、かなりの貢献度になるはず。農作物の安定供給にはミツバチの力が欠かせないんですね。

撮影/'98.4.20

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