ベニバナ [作物の花]
<山形県白鷹町> ♪勝ってうれしいはないちもんめ
ベニバナはキク科で、7月になるとアザミによく似た花を咲かせます。ベニバナにはトゲがあるため、露にぬれてトゲが柔らかくなる早朝に摘むと聞いていたので、朝早く出かけました。白鷹町に着いてすぐに、地元のお母さんが花を摘んでいる畑を発見。声をかけて畑に入らせてもらいました。畝を歩くたびにジーンズの厚い生地越しでも、チクチクとトゲが当たってきます。なるほど、ベニバナを摘むのは大変です。ベニバナの花色は紅(ベニ)ではなく、オレンジ色に近い黄色。花のてっぺんに一点紅が差したときが摘み頃とか。次々と咲くから、毎朝摘まなければならないそうです。
少し高台に登った場所にあった畑では、お母さんが一人で黙々とベニバナを摘んでいました。眼下には街が望め、奥には山並みが連なります。その後、何カ所か畑を見つけましたが、時間が経過して遅くなったためか、畑で花を摘んでいる人は誰も見かけませんでした。やはり、朝早くが勝負のようです。以前、ベニバナで染めた着物を見たことがあるのですが、自然の色合いというか、やわらかな淡い紅色がとても美しかったのを覚えています。機会があれば、紅餅をつくる様子も見てみたいですね。
負けてくやしい…。この子ども遊びの「はないちもんめ」とは、ベニバナのことだそうです。摘んだベニバナの花びらは水洗いで揉みながら黄色の色素を洗い流した後、日陰で発酵させます。発酵したら花びらを臼に入れてつき、団子状に丸めてから煎餅状に潰します。これを天日干ししたものが「紅餅」です。この紅餅1もめん(約3.75g)には、ベニバナが約300輪必要とされ、とても貴重なものでした。
以前、ベニバナが栽培されている、山形市の高瀬地区を訪ねたことがありました。高瀬はアニメ映画「おもひでぽろぽろ」の舞台にもなったところで、ベニバナを摘みに山形にやってきた主人公を迎えに来た青年が、ベニバナについて「名前ばっかり有名でね。とうの昔に廃れた特産品ですから」と話すシーンがありました。昔を知っている人からすると、栽培面積はぐっと減っているのでしょう。かつて置賜領内の半分以上を生産する、領内最大の生産地だったという白鷹町を訪ねてみました。白鷹町ではベニバナを復活させようと、1994年に8名の有志で「白鷹紅の花を咲かせる会」を発足。今では栽培面積が約10倍まで拡大しているそうです。ベニバナはキク科で、7月になるとアザミによく似た花を咲かせます。ベニバナにはトゲがあるため、露にぬれてトゲが柔らかくなる早朝に摘むと聞いていたので、朝早く出かけました。白鷹町に着いてすぐに、地元のお母さんが花を摘んでいる畑を発見。声をかけて畑に入らせてもらいました。畝を歩くたびにジーンズの厚い生地越しでも、チクチクとトゲが当たってきます。なるほど、ベニバナを摘むのは大変です。ベニバナの花色は紅(ベニ)ではなく、オレンジ色に近い黄色。花のてっぺんに一点紅が差したときが摘み頃とか。次々と咲くから、毎朝摘まなければならないそうです。
少し高台に登った場所にあった畑では、お母さんが一人で黙々とベニバナを摘んでいました。眼下には街が望め、奥には山並みが連なります。その後、何カ所か畑を見つけましたが、時間が経過して遅くなったためか、畑で花を摘んでいる人は誰も見かけませんでした。やはり、朝早くが勝負のようです。以前、ベニバナで染めた着物を見たことがあるのですが、自然の色合いというか、やわらかな淡い紅色がとても美しかったのを覚えています。機会があれば、紅餅をつくる様子も見てみたいですね。
撮影/'12.7.21
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