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マルメロ [くだものの花]

<長野県諏訪市>マルメロ01.jpg のど飴などでおなじみの「かりん」。信州の諏訪湖周辺は、江戸末期以来のかりんの産地で、NHK朝の連続テレビ小説「かりん」の舞台にもなりました。ですが、ここで言う「かりん」とは、実はマルメロのこと。中国から長崎に渡来したマルメロが、江戸から諏訪に入ったのは約400年前。導入当初から「かりん」と呼ばれていましたが、専門家に鑑定を依頼したところ、かりんではなく実はマルメロだったことが判明。しかし、長い間「かりん」と呼ばれ、加工品もかりんで宣伝され、諏訪地方に定着していたため、その後も「かりん」と呼ばれて現在に至っているとのだとか。なんだかややこしい話ですね。

マルメロ02.jpg マルメロはバラ科の落葉樹。花は、同じバラ科のリンゴやナシが一芽からたくさん咲くのとは異なり、先端に花径4〜5cmの大きな花を一つずつつけるのが特徴です。花びらは5枚で、花色は白または淡紅色。このマルメロの花を気軽に楽しむなら、諏訪湖畔の「かりん(マルメロ)並木」がお勧めです。この並木は、湖畔道路が完成した昭和41年春に、市が「諏訪市の特色づくりを」と植樹し、育てたもの。湖畔公園付近からヨットハーバーの先まで約1,200mの間に約200本植えられています。ちなみに、本来のかりんも30本植えられているとのこと。見比べてみるのもいいかもしれません。

マルメロ03.jpg 諏訪湖スタジアム近くで、リンゴなどとともにマルメロを栽培している果樹園を見つけたので見せてもらいましたが、まだ蕾の状態。諏訪湖ほとりの並木と、距離はそれほど離れていないのに、開花にはだいぶ差があります。「米もやっているからこの時期は大変だよ」と、果樹園のお父さん。果樹園の周りは田んぼで、ちょうど田植えシーズン。どの農家も苗を運んで、田植え作業に取りかかっています。天気も上々、絶好の田植え日和です。

マルメロ04.jpgマルメロ05.jpg 蕾じゃ仕方ないと、果樹園周辺を散策していたら、諏訪湖スタジアムの前を流れる宮川の脇に、ちょうど花を咲かせていたマルメロの畑を発見。引き寄せられたという感じですが、なるほどマルメロの花言葉は「誘惑」。本数はそう多くはありませんが、堤防より低い土地に植えられているので、花がちょうど目の高さになり、観賞しやすくなっています。朝の散歩でしょうか、犬を連れた女性2人や若いカップルなどが横を通り過ぎていきますが、マルメロの花には目も止めない様子。地元ではやはり、見慣れているのでしょうね。

撮影/'99.5.9

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