トウモロコシ [野菜の花]
<山梨県中央市>
サラダや炒めものでおなじみのヤングコーン。てっきり、そういう野菜、またはトウモロコシの品種があるのだとばかり思っていました。ある雑誌で、ヤングコーンがトウモロコシを未熟なうちに収穫したものだと知ったのですが、世の中は知らないことだらけです。通常1本の株から2本のトウモロコシを収穫しますが、実際にはそれ以上実がつきます。3本目以降は先の2本に栄養を行き渡らせるため、摘果するのですが、この摘果したものがヤングコーンというわけです。
撮影/'99.5.2
サラダや炒めものでおなじみのヤングコーン。てっきり、そういう野菜、またはトウモロコシの品種があるのだとばかり思っていました。ある雑誌で、ヤングコーンがトウモロコシを未熟なうちに収穫したものだと知ったのですが、世の中は知らないことだらけです。通常1本の株から2本のトウモロコシを収穫しますが、実際にはそれ以上実がつきます。3本目以降は先の2本に栄養を行き渡らせるため、摘果するのですが、この摘果したものがヤングコーンというわけです。
その雑誌で紹介されていたのが、山梨県の豊富村(現中央市)のトウモロコシでした。さっそくJAに問い合わせると、「早生と晩生があるけど、花なら4月下旬から5月初めにかけてが一番いいかもしれない」と教えていただき、ゴールデンウイークを利用して出かけてみることにしました。中央道を一宮ICで降り、国道140号線を笛吹川沿いに走ると中央市です。笛吹川沿いに建つお菓子工場の脇で、広く栽培しているというのですが……。やがて、全国各地に工場直売店を持つ和洋菓子店の工場が見えてきました。その横には広いトウモロコシ畑。人の背丈より大きく育ち、行儀良く並んでいるようで、なんだが絵本の世界という感じです。
トウモロコシの花は、1株に雌花と雄花が別々に付く雌雄異花。茎のてっぺんに伸びた雄花が2日ほど早く開花し、その後に茎と葉の付け根に花穂をつける雌花が絹糸のような花柱を長く伸ばして、風に乗って飛んでくる他の株の花粉を受け止めて受精します。そして、その根元に1粒ずつ実を結ぶのです。トウモロコシの皮をむくと現れる、もじゃもじゃと絡みついている長い毛が雌花の花柱の名残。だから、毛が多いほど、粒も多いんです。お菓子工場がすぐ隣にあるんだから、このトウモロコシも何かお菓子に使われていそうな気もしますが、だとしたら高級なお菓子になりそうです。朝もぎしたトウモロコシを、すぐに茹でたり焼いたりしていただくのが、やはり一番でしょうか。
トウモロコシの花は、1株に雌花と雄花が別々に付く雌雄異花。茎のてっぺんに伸びた雄花が2日ほど早く開花し、その後に茎と葉の付け根に花穂をつける雌花が絹糸のような花柱を長く伸ばして、風に乗って飛んでくる他の株の花粉を受け止めて受精します。そして、その根元に1粒ずつ実を結ぶのです。トウモロコシの皮をむくと現れる、もじゃもじゃと絡みついている長い毛が雌花の花柱の名残。だから、毛が多いほど、粒も多いんです。お菓子工場がすぐ隣にあるんだから、このトウモロコシも何かお菓子に使われていそうな気もしますが、だとしたら高級なお菓子になりそうです。朝もぎしたトウモロコシを、すぐに茹でたり焼いたりしていただくのが、やはり一番でしょうか。
トウモロコシといえば子どもの頃、夏休みに田舎の親戚んちに遊びに行くと、井戸水で冷やしたスイカやトマト、茹でたばかりの熱々のトウモロコシが楽しみでした。トウモロコシは収穫後、高温で長い時間経つと甘みが落ちてしまうため、夜の冷気で気温が下がった早朝に収穫するのが一番だといいます。あのときのトウモロコシも、おばさんが早起きして、畑からも採ってきたものだったのかな。
撮影/'99.5.2
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